狭心症
動脈硬化などが原因で心臓を養う血管(冠動脈)が狭くなると、心臓が酸素不足となり、胸の痛みや、圧迫感、しめつけられる感じ、息切れなどの症状が現れます。肩や顎、腕が痛くなる事もあります。
最初のうちは、心臓がたくさんの酸素を必要とする運動時だけに症状が出る事が多く(労作性狭心症)、休むと治まる事が多いのですが、病気が進行すると安静時にも症状が現れるようになります。
狭心症が疑われる方は、運動負荷心電図検査、冠動脈CTや冠動脈MRI検査、心筋シンチグラフィーなどの精密検査を行い、冠動脈カテーテル検査で診断を確定します。
症状が安定していて、血管を広げる薬や、心臓を休ませる薬、血液をサラサラにする薬などを内服していても日常生活に支障を来すようであれば、カテーテルによる治療、冠動脈バイパス手術などが必要になります。
狭心症の中には、冠動脈が動脈硬化で狭くなっていなくても、冠動脈が痙攣・収縮(攣縮=れんしゅく)し血流が悪くなり、胸が痛くなる場合があります。この病気を「冠攣縮性狭心症」といいます。痙攣・収縮は深夜や早朝の発作が多く、大抵の場合運動とは関係なく起こります。カテーテル検査を受け、痙攣を誘発する薬を冠動脈に注入して痙攣による症状と、心電図変化が起これば診断が確定します。治療は、血管を拡張するお薬を内服します。
胸部症状を自覚するときには、早めに検査を受ける事が大切です。
動脈硬化などが原因で心臓を養う血管(冠動脈)が狭くなると、心臓が酸素不足となり、胸の痛みや、圧迫感、しめつけられる感じ、息切れなどの症状が現れます。肩や顎、腕が痛くなる事もあります。
最初のうちは、心臓がたくさんの酸素を必要とする運動時だけに症状が出る事が多く(労作性狭心症)、休むと治まる事が多いのですが、病気が進行すると安静時にも症状が現れるようになります。
狭心症が疑われる方は、運動負荷心電図検査、冠動脈CTや冠動脈MRI検査、心筋シンチグラフィーなどの精密検査を行い、冠動脈カテーテル検査で診断を確定します。
症状が安定していて、血管を広げる薬や、心臓を休ませる薬、血液をサラサラにする薬などを内服していても日常生活に支障を来すようであれば、カテーテルによる治療、冠動脈バイパス手術などが必要になります。
狭心症の中には、冠動脈が動脈硬化で狭くなっていなくても、冠動脈が痙攣・収縮(攣縮=れんしゅく)し血流が悪くなり、胸が痛くなる場合があります。この病気を「冠攣縮性狭心症」といいます。痙攣・収縮は深夜や早朝の発作が多く、大抵の場合運動とは関係なく起こります。カテーテル検査を受け、痙攣を誘発する薬を冠動脈に注入して痙攣による症状と、心電図変化が起これば診断が確定します。治療は、血管を拡張するお薬を内服します。
胸部症状を自覚するときには、早めに検査を受ける事が大切です。
心筋梗塞
動脈硬化よって生じた冠動脈のプラークが、何らかの拍子で破れると、血液の塊ができて血管を塞いでしまう事があります。一定の時間、酸素が供給されなくなると心臓を構成する筋肉の細胞(心筋細胞)は死んでしまいます。心臓は、酸素をたくさん消費しており、他の臓器と違って再生能力がないため、一度死んだ箇所は生き返りません。一刻も早く血液の流れを再開させる必要があります。
心筋梗塞によって心臓が痙攣すると、一瞬で全身に血液が巡らなくなり、病院にたどり着く前に亡くなってしまう事があります(いわゆる心臓マヒです)。このような場合は一刻も早く体外式除細動器による電気ショックで心臓の痙攣を取り除く必要があります。自動化された体外式除細動器(AED)の使い方は簡単ですので、消火器と同じで、一度は訓練などで使用してみてください。
胸の痛みは冷や汗を伴うように激烈な事が多いのですが、高齢の方や糖尿病がある方は症状が軽い事もあるので注意が必要です。また、顎や肩の痛み、胃の痛みである事もあります。おかしいと感じた場合は、救急車を呼んでください。
治療には、血管を再開通させるためにカテーテルを用いる方法や、詰まった箇所をバイパスするように血管でつなぐ手術などがあります。
動脈硬化よって生じた冠動脈のプラークが、何らかの拍子で破れると、血液の塊ができて血管を塞いでしまう事があります。一定の時間、酸素が供給されなくなると心臓を構成する筋肉の細胞(心筋細胞)は死んでしまいます。心臓は、酸素をたくさん消費しており、他の臓器と違って再生能力がないため、一度死んだ箇所は生き返りません。一刻も早く血液の流れを再開させる必要があります。
心筋梗塞によって心臓が痙攣すると、一瞬で全身に血液が巡らなくなり、病院にたどり着く前に亡くなってしまう事があります(いわゆる心臓マヒです)。このような場合は一刻も早く体外式除細動器による電気ショックで心臓の痙攣を取り除く必要があります。自動化された体外式除細動器(AED)の使い方は簡単ですので、消火器と同じで、一度は訓練などで使用してみてください。
胸の痛みは冷や汗を伴うように激烈な事が多いのですが、高齢の方や糖尿病がある方は症状が軽い事もあるので注意が必要です。また、顎や肩の痛み、胃の痛みである事もあります。おかしいと感じた場合は、救急車を呼んでください。
治療には、血管を再開通させるためにカテーテルを用いる方法や、詰まった箇所をバイパスするように血管でつなぐ手術などがあります。
不整脈
心臓は1分間に60〜90回くらい拍動しており、1日約10万回、規則的に拍動し、全身に血液を送っています。心臓が不規則に動く状態や、心臓の動きがゆっくりになる状態、速くなる状態の事をまとめて不整脈と言います。
一口に不整脈と言っても多くの種類があり、放置してよいものから、命に関わるような危険なものまで、さまざまです。
心臓の発電所や電線に異常がある場合もあれば、心臓の血管や筋肉、弁の異常のサインである可能性もあります。動悸や胸痛がある方、健診で心電図の異常を指摘された方はご相談ください。
心臓は1分間に60〜90回くらい拍動しており、1日約10万回、規則的に拍動し、全身に血液を送っています。心臓が不規則に動く状態や、心臓の動きがゆっくりになる状態、速くなる状態の事をまとめて不整脈と言います。
一口に不整脈と言っても多くの種類があり、放置してよいものから、命に関わるような危険なものまで、さまざまです。
心臓の発電所や電線に異常がある場合もあれば、心臓の血管や筋肉、弁の異常のサインである可能性もあります。動悸や胸痛がある方、健診で心電図の異常を指摘された方はご相談ください。